私が千駄木で手芸屋を開いた時、ひみつ堂ができました。

いまでは、長蛇の列で何時間も待たなくてはいけないのですが、開店してすぐのころは、まだぜんぜん混んでいなくてすぐにお店に入ることができました。

そして「ひみつのいちごみるく」を食べたのでした。そのころはたしか850円だったような記憶があります。

そのかき氷は今まで食べたことがないふわふわの氷で、密のおいしさと言ったら!! 食べる前は、かき氷にこの値段は高いと思っていましたが、食べて納得のおいしさでした。

何より、なつかしい手で氷をガリガリ削る機械!! お店のレトロな雰囲気が何とも言えませんでした。

そのころはまだすいていたので、店主のお兄さんに「冬はどうするんですか?」と聞きました。そうしたら「イタリアンで修行していたので、イタリアンでも出すか考え中です。」と言っていたのを覚えています。

私が谷中にお店をうつしてからは通勤途中にひみつ堂の前を通りました。それから、あれよあれよという間に人気店になり、お店の外は真冬でも行列ができるようになりました。

夏の暑い日にかき氷を食べたいな、と行ってみるともう行列が長すぎて入れそうにもありません。何度も何度もそんなことがあり、その後は冬の1回、夏に1回やっと入れたくらいです。

先日急用で東京に出たときのことです。谷中ほぐしの森へ行くので日暮里駅で降りました。そこの駅の本屋さんの棚に、この本が山ずみされていました。「ひみつ堂のヒミツ」

ああぁ、あのひみつ堂のお兄さん、とうとう本まで出すようになったんだ~~~と感激して買ってきました。

常識的に考えて、かき氷屋が年中はやるとは思えません。しかも真冬にも行列ができるなんて誰も考えません。なのに、この人はやってのけた!!

歌舞伎役者をはじめ、20以上もの職を転々としたそうです。かき氷の屋台もやったそうで、屋台はいつも赤字だったそう。それなのに都内にお店を構えてこの繁盛ぶりです。そのすべての経験が役に立っているのでしょう。

おいしいだけではないのですね。エンターティナーなんですよ、ひみつ堂は。お客様を楽しませる数々の工夫がされているんですね。

この本は、飲食店を経営する人はもとより、小売りやサービス業の人にも気ずきがある本だと思います。

この夏も、ますます行列ができるのでしょう。食べに行く人は熱中症に気をつけてくださいね!!



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